現在の主流となってるETS手術

手汗の治療法としての外科手術の現在の主流はETS手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術)と呼ばれるものです。

 

従来は背中から副交感神経に向けて針を刺し、そこから濃度の高いアルコールを注入して交感神経の機能を麻痺させる手術が盛んでしたが、手術そのものが難しいことに加え、効果の持続が数ヶ月程度であることが懸念でした。

 

一方ETS手術は効果がほぼ永久的に続くほか、手術も比較的容易で傷も小さく、日帰りが可能などたくさんのメリットがあります。
近年はこのETS手術の普及が進み、確実性と安全性の観点からも主流となっています。

 

ETS手術の具体的な流れは、ワキの下に2〜3ミリ程度メスを入れ、胸腔に向けて専用の器具を入れます。

 

そして、手のひらの汗の分泌に関わる場所の交感神経をわずかに切除します。

 

傷口が小さいために痛みも少なく、手汗の分泌を100%抑えることができるのが魅力です。

 

ただし、ETS手術には代償性発汗と呼ばれるデメリットが有り、手術のおかげで手汗は出なくなるものの、そのぶん体の他の部位からの発汗が増えてしまうケースが見られます。

 

ETS手術後に代償性発汗が起こる確率は高く、特に体の胸から下の部分の汗の量が増えます。

 

ETS手術は手汗に悩む人には効果も高く手術も難しくないというメリットの反面、体に現れるリスクもそれなりに負うものです。

 

手術による手汗の改善を希望する場合は、その後の生活のことも踏まえ、よく考えて決断するようにしましょう。